『姿なき敵』『へうたんから出た駒』

宝塚の後は、地下鉄で移動してフィルムセンターに行く。
千葉泰樹特集だが、今日が初めてで、『姿なき敵』は、1944年で日本放送協会・NHkとの協力の作品で、1941年12月8日から始まる。
海外放送の話で、アジア向け英語放送の宇佐美淳也が主人公だが、インド向けのヒンディー語のインド人との友情を描く。
ここでは、反英国がテーマで、その扇動性は、相当なものである。
宇佐美淳也の英語が上手いのには驚く。

もう1本の『へうたんから出た駒』は、見明凡太郎と潮万太郎の漫才のような劇で、千葉監督には戦後最初の作品。
買出しと隠匿物資摘発の話。
ミス・ワカナと玉松一郎が、農家の夫婦で出てくるという拾い物があった。
いつ見てもミス・ワカナの素っ頓狂ぶりは凄い。半分薬漬だったらしいが。
ラストは、陸軍中将の隠匿物資が摘発される件は、東宝の名作『東京5人男』と同じだが、東京の焼け野原にはあらためて驚く。
安倍晋三は、日本を再びこのような焦土にしたいのだろうか。
フィルムセンター

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