気恥ずかしい題名だが、なかなか感動的な作品だった。1901年に発表された原作を女性の監督らが制作したオーストラリア映画。
19世紀末のオーストラリア、開拓地の農民の娘の主人公は、文学や音楽好きで、富豪のおばあさんの家に預けられる。
憧れの若者に会い求婚されるが、父親の借金のかたに、遠い開拓地で家庭教師を務めることになる。
これが、大変な過疎の農家で、周囲に学校がないため子を教えるのだが、その両親は金はあるというのが不思議。
極貧の生活に見えるが金はあるらしい。
その他、大土地所有者らしいおばあさんの家の生活や、周囲の富豪らとの交際、パーティ等が面白い。完全にイギリスの風習を持ってきているらしい。
主人公は、上流階級の付き合いよりも、普通の人間の生活感情に憧れており、そこが周囲との軋轢の原因。
最後、主人公が本の原稿を出版社に郵送して終わる。
永井愛に見せたい「フェミニズム」映画である。
フィルム・センター