『PUCK』

先日の『エリザベート』が面白かったので、小池修一郎の作・演出の『PUCK』も見ることにした。
驚くことに初演は涼風真世主演で1992年のことで、以後再演されていないのだそうだ。
言うまでもなくシェークスピアの『夏の夜の夢』をもとにしている。『ウエスト・サイド・ストーリー』から、大川橋蔵主演の『炎の城』に至るまで、シェークスピアの翻案は多いが、これは最も成功した作品の一つだろう。
設定は、現代のイギリスのコーンウォール地方になっていて、そこに広大な森を所有する領主の家で起きる話。
妖精のパック(龍真咲)は、人間のハーミアに恋してしまい、地上に降りてその地のホテルで働くことになる。
そこが、ホテルチェーン所有者によって森が破壊されるようになったとき、パックの力で悪事が暴かれ、森は保存されて音楽祭が開催される。
美少女のハーミアとパックが恋に落ちる場面は、少女の持つ残酷さと男の本来的な純粋性を描いていて非常に良かった。
主役の龍真咲は、演技が非常に自然で、軽くて素晴らしく、パックの持つ少年性をよく体現していた。
その感じは、少し古いが、安奈淳を想起させて楽しかった。
二部のショー『クリスタル・タカラヅカ』も、「シンデレラ」や「コッペリア」などの作品を下敷きにしていて、最近見た宝塚のショーの中では一番の出来だった。作・演出中村暁
平日の昼間だったが、立見も出る盛況だった。
東京宝塚劇場

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