『沖縄決戦』

新東宝の『戦艦大和』がビデオ屋にないので、以前買った東宝8・15シリーズの『沖縄決戦』を見る。
監督岡本喜八、脚本新藤兼人。主演は小林圭樹、仲代達矢、丹波哲郎ら。
歴史的事実の緻密さ、エピソードの豊富さ、展開の意外さなど、当然だが『男たちの大和』よりはるかに面白い。
特に丹波が演じた長勇少将が傑作。
全体として、軍中央部と沖縄現地軍の対立、面子、朝令暮改の作戦など、今も変わらぬ官僚組織の問題点がはっきりと描かれており、沖縄の住民は無視されたという視点が明確。
アクション映画としても、米軍タンクへの体当たり爆弾攻撃のシーンなど、上手く出来ている。

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