1963年に原節子は、42歳で引退したが、その原因は何だろうか。
目の疾患や小津安二郎が死んだことなどが言われている。
だが、私は彼女の義兄である熊谷久虎とのことだと思う。
それについては、不愉快だから書かないが、彼女のイメージを大きく傷つけるものだった。
彼女は、それに耐えつつ、あの美しい演技を続けたのには、大変な忍耐と努力があったと思う。
だが、週刊誌等のスキャンダル・ジャーナリズムが興隆しつつあった1960年代当時、そのまま現役女優を続ければ、いずれ事実が暴露されることが予測されたのだと思う。
そこで、彼女はすべてを秘匿するするために、引退をしたのだと私は思う。
いずれにしても、彼女は大変に忍耐強い人間だったと思う。