坂本龍一の映画『ラスト・エンペラー』の音楽は、2001年に亡くなられた松平頼則(よりつね)の『南部子守唄による変奏曲』に酷似している。
松平は日本の現代音楽の開祖の一人で、名前のとおり松平家の子孫であり、子の松平曉則も作曲家である。
松平頼則さんは大変な長寿で、確か90代で亡くなられたはずだ。
この『南部子守唄による変奏曲』は、題名のとおり岩手県南部地方の子守唄を元にしているが、黛敏郎が市川昆監督の『東京オリンピック』の音楽を担当したとき、黛は東北地方の子守唄を元にメイン・テーマを作った。
坂本は、何を元に『ラスト・エンペラー』を作ったのだろうか。