外務省の元アメリカ局長吉野文六氏が、沖縄返還に際しての日米密約を証言されたそうだ。
この「外務省密約事件」とは、沖縄のアメリカからの返還に際して日本から500万ドルが払われたと言うもの。
国会での爆弾質問の後、毎日新聞の西山太吉記者が機密漏洩で逮捕され、裁判では外務省女性職員との関係を「情を通じて」と暴露された。
吉野氏とは、十数年前に横浜市で「先進国サミット」を招聘しようと言う動きがあり、その助言を頂くため、当時勤められていた九段のトヨタ系財団にお邪魔した。吉野氏は、サミットという頂上に上るための「シェルパ・事務方」としても、ご活躍されたのである。
わずか1時間程度くらいだったが、ご立派なお人柄に大変感銘を受けた。
退官されてかなりの年月がたつとは言え、元外務省の高級官僚が、真実を証言されたことは、大変勇気のあることである。
87歳で耳は遠いようだが、とてもお元気な様子である。
まだまだご健在で、ご活躍をお祈りしたい。