川口正英氏死去

元横浜市会議長だった川口正英氏が亡くなられたそうだ。103歳。
市会議員の川口正寿氏の父親である。

川口家は、横浜市瀬谷の名家で、幕末期には生糸で莫大な富を築く。
それを不動産に変換し、今日まで横浜市内各地に膨大な土地を所有している。
川口正英氏は、戦前東大農学部を卒業し県農業試験場に勤めた後、家業を継いだ。
昭和30年代に市会議員になり、昭和48年5月には第24代の横浜市会議長に就任された。
毎年あじさいの咲く時期にはお庭を一日開放し、地元の人間や関係者を招待し紫陽花を見る宴を開催されたので、私も何度か行った。
広大な敷地で、北側には冬の北風を防ぐ防風林があり、それを背にして屋敷があり、家の下には川が流れていて、養蚕に適応した構成になっていた。
「いかにも昔のお大尽だな」と思ったものだ。

今回4月の横浜市会議員選挙で、金沢区から自民党で28歳の東大大学院生の本田正美氏が出たが、次点で落選した。
もし、彼が当選していれば、私の知る限り川口氏、さらに港南区から公明党で出ていた斉藤氏に次ぎ、戦後3人目の東大出の横浜市会議員になるものだった。

川口の、おっちゃん、のご冥福を祈りたい。

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コメント

  1. 川口真沙美 より:

    Unknown
    祖父の名前を何となく検索してたどり着きました。
    書いて頂いて、有り難うございます。
    わたしにとっても偉大なおじーちゃんでした。
    紫陽花の会は今年は休止しますが、来年以降はきっとやると思いますので、またぜひ見にいらしてください。
    多分、花は大分小振りになってしまっていますけど。。。