やはり、ドラマにはなかった 「お主も悪よのう・・・」

数か月前に、ある番組制作会社から、「たけしの芸能史」で扱う、時代劇の決めセリフの「お主も悪よのう・・・」の起源を知りませんかとの問い合わせがあった。

私のような者に聞いてくるなど、だいぶ苦労しているなと思ったが、

ドラマについては知らない、その代わり、桜井長一郎の「将監、改悛の情なきか」の月形龍之介の声帯模写を紹介しておいた。

昨日、BSで放映されたが、その結果は『水戸黄門』等のドラマは全部見たようだが、なかったそうだ。

だが、悪役の常連の一人の川合伸旺の元マネージャーが、「CFにあるのでは」と言い、

CFで共演していたこれも悪役の田口計が、「あった」といい、そのカンロのCFが再生された。

だが、そこでは「悪よのう・・・」はカットされていた。宣伝なので「悪よまずいのではないか」と判断されたのではないかとのことだった。

結論としては、ドラマではなく、桜井長一郎のような声帯模写、あるいはコント等の中で使われたのではないかとのことだった。

ちなみに、川合は、元劇団青俳で、田口は劇団新劇場という、いずれも新劇系の出身の役者だった。

田口は、東大文学部卒であり、川合は、市川靖子という市川段四郎と高杉早苗の娘と結婚していたとのことである。要は、役者として上手くて力量がないと悪役はできないのである。

私が好きな悪役は、石黒達也であり、非常に迫力があったと思う。

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