今は、もうどこにもないと思うが、昔、ビルのエレベーターには、それを操作する女性がいて、大抵は若くて美しかった。
戦後、海外にはないものだったので、外人は「人材の無駄な雇用」と不思議に思ったそうだが、某デパートにいた人に聞くと、「これくらいしかできない女性もいるので・・・」とのことだった。
エレベーターの籠に入ると、レバーを操作して上下させるのだが、確か日本橋の三越だったと思うが、私を見て、
「かわいいので、やらせてあげる」と私にレバーの操作をさせてくれた女性がいた。
本当であり、たった1回の「もてき」である。
1972年に、横浜市に入ったとき、もうなくなっていたが、関内の横浜市役所のビルにもエレベーターガールがいたそうだ。
それが、廃止になり、職場がなくなった女性の一人は、市会事務局の某政党の受付をやっていた。
党の受付嬢というのも、不思議な存在で、当時は各党が雇用する非常勤職員だったはずだ。
その後は、事務局雇用になったと思うが。
要は、役所は職員は、容易には馘首できず、どこかで再雇用する実例だろうか。
エレベーターガールの映画はないと思うが、テレビではあったと思うが、見ていないので、書くことができない。