サハラ戦車隊と言っているが、戦車は1台だけで、サハラ砂漠を行く。
軍曹は、ハンフリー・ボガートで、彼はずっと軍隊にいて妻も子もない。
アメリカ軍の兵士たちだが、途中でイギリス軍と遭遇して乗せ、さらにスーダン人とイタリア人の捕虜も合流する。
このような作品は、『駅馬車』と同じ「グランド・ホテル」もので、様々な人間によって作られるドラマである。
そして、ついにドイツ軍の将校とぶつかり、彼も収容する。
目的地は、砂漠にある泉で、スーダン人が道案内をする。
廃墟のような石造りの城に着き、水があるはずだと探すと、砂の下に井戸が現れ、スーダン人が降りると、確かに水があり、さらにポタポタと滴が落ちている。
コップやバケツを下ろして水を溜めて、皆飲む。
まさに干天の慈雨であろう。
そこに、ドイツ軍の本体5000人がやってくる。情勢は、イギリス軍の無線で報告されている。
ボガートは、ドイツ軍と戦うことを決め、皆も戦う。
ドイツ軍に、水があると嘘を言い、水と銃を交換しようと提案する。
最初は、上手く行くが、こっちが10人しかいないことをドイツは見抜き、総攻撃してくる。
だが、彼らは銃を捨てて、水を求めて押し寄せてくる。
最後、ドイツ軍の砲撃で、泉が掘られて、大量に水が出て、戦いに勝利するのがラスト。
1943年なので、まだドイツと交戦していた時代の戦意高等映画だが、良くできていた。
ドイツ人将校とイタリア人捕虜の対立も面白い。