『トルペド航空隊』

トルペドとは、トーピードつまり魚雷であり、日本流に言えば雷撃隊である。
第二次世界大戦の北極圏での対ドイツ艦船への魚雷航空隊の活躍、死、恋、別れ等を描く。勿論、戦闘場面もあり、軍事や特撮オタクには興味深い作品に違いない。
喜怒哀楽を上手く混ぜるところは、監督のセミョーン・アレクショノフは、ロシアの舛田利雄といったところか。
見ていて不思議なのは、雷撃隊に護衛の戦闘機がないことで、これは実際になかったのか、映画の予算の都合だったかは不明。

もう一本は同じ監督の、学生たちが動員されて北のノーバリャ・ゼムリア島で、なんと海カラスの肉や卵を採りに行く話の『海に出た夏の旅』。
このゼムリア島は、1950から60年代にソ連がよく原爆実験をした場所のはずだが、随分遠いところなのだろう。

どちらも極度にひどい食料で生活している。
雷撃隊も夕食が、今の「朝マック380円セット」くらい。
今の我々はどうにも食べすぎである。
いずれも川崎市民ミュージアム。
今月は、旧ソ連のレンフィルム監督特集。

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