『ザ・ロング・グッド・バイ』

NHKテレビの『ザ・ロング・グツド・バイ』が終わった。
最近のテレビドラマでは、大変きちんと作られていたものだったと思う。

レイモンド・チャンドラーの原作は2回読んだが、筋は分かりにくい。
そもそもチャンドラーは、読んでも分かりにくいように書いたのだそうだから仕方がない。

この劇で良かったのは、主人公の浅野忠信と小雪である。
二人とも私は好きではなかったのだが、ここでは適役で、特に小雪の台詞が良くなっていて驚いた。
松山ケンイチの影響だろうか、それとも演出家が頑張って、台詞を徹底的に直したのだろうか。

小雪と作家古田新太が住むお屋敷として使われたのは、芦屋にあるヨドコウの元社長宅らしい。
ここは、映画『戦争と人間』でも使われたと思うが、非常に由緒ある建築である。
一度見に行きたいと思っている。
谷崎潤一郎の『細雪』の舞台の一つでもある芦屋の薪岡家の二女宅も、この近くの設定なので、併せて見に行こうと思う。

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