マスコミの報道では、中年の母親が大学生と一緒になり、家族(夫と4人の子供)を捨てて金を持ち出して家出したことが出ている。
昨日も、区内の某酒場で飲んでいると、それで大いに盛り上がり、憤っているおばさんたちがいた。
だが、こうした年違いの性愛は、今に始まったことではなく、日本でも江戸時代からあり、近松門左衛門の「帯屋」(『桂川連理柵』)には、中年の親父長右衛門と少女お半の恋、そして心中が出てくる。なんと、これを長谷川一夫は、桜田淳子を迎えた東宝歌舞伎で上演している。さすが長谷川一夫である。
また、近年、幼児などの子殺しについても、戦後の日本の道徳の退廃、日教組と戦後教育のせいだというバカな連中がいる。
だが、子殺しは、ギリシャ時代からあり、ギリシャ悲劇の名作の『王女メディア』は、前女王との間の子供たちを殺してしまう話である。
人類が生まれてから500万年だそうだが、人間はそう変わっていないのである。