松沢と中田

用があって横浜駅に行くと、松沢成文と中田宏が選挙演説をしていた。
この二人は、昔は反自民系だったが、松沢は維新で選挙区から、中田に至っては自民から比例区で出ている。
いったいどうなっているのかと思う。状況と共に政治的立場を変えるのは仕方がないが、まあひどいと言うしかない。

この二人が協力してやった愚策に「黄金町浄化作戦」があり、黄金町と日ノ出町駅の間の京浜急行高架下の売春街をクリアランスしたことがある。
これは、高架下にあった「チョンの間」とよばれた売春施設をやめさせて、「文化施設」にしたものである。
私の知人も関係しているので書きにくいのだが、東映のヤクザ映画では、スラム・クリアランスするのは悪辣なギャング連中で、最後は鶴田浩二や高倉健に殺されるのだった。

松沢や中田は、松下政経塾の出身で、彼らは一様に「文化音痴」であり、文化の意味を一切理解していない。
大都市には、裏や影の部分があるのは仕方のないことであり、決して好ましくはないが、そうしたエリアを除去するのは無理である。
大都市は、女性よりも男の方が多いので、そうした施設は必要になってしまうのだ。
徳川幕府は、吉原という公認エリアを作って管理したし、明治以降の大日本帝国もそうだった。
松下政経塾の出身者には、こうしたエリアは不愉快だろうが、なくしてOKと言うものではない。
人間が下着を着て「陰部」を隠しているように、悪場所は、上手く隠す目立たなくさせるというのが正しい方策だと思うのだ。
それにしても、この二人、当選できるのだろうか、少々心配になった。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする