1960年代の前衛映画のつまらなさ

日曜日、国立映画アーカイブに行き、長野千秋監督の『O氏の肖像』を見るが、前に見たことを思いだす。
調べると、東中野のポレポレで見てつまらないと思っていた。
O氏とは、大野一雄のことで、日本の舞踏の開拓者の一人である。
上映が終わった後、お婆さんが「何か前衛的な踊りの人なの」と言っていた。
「大野一雄という有名な人ですが、ここには踊りはなく変な映画です」と言おうかと思ったが、作品が非常に不愉快だったので止す。
NFAJの解説も間違っている。そこでは1960年代以降、大野一雄は舞踏をしなくなり、長野と映画を作ったと書いてある。

だが、大野は1990年代以降でも踊っていて、私は横浜で3回見ている。
もちろん、十分なものではなかったとしても。
この映画が貴重であるかのごとき解説は嘘である。
憤然たる思いで、横浜に戻って飲む。

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