『岡鬼太郎脚本集・第1巻』

昨日は、仕事が早く終わったので、日野の古本屋弘文堂に寄る。
日野の鎌倉街道脇にあるこの本屋は、毎日バスで通ってきたが、いつ開いているのか良く分からない店だった。
だが、外から見てもかなり大きく、とても気になっていて、いつか行こうと思っていた。

昨日も行くと自動扉が閉まっていて動かない。
女性がいて、「やっているの」と聞くと手で開けてくれる。
中は、昔の古本屋だった。
かなり広い店内一杯に本が積み上げられていて、ろくに通路もない。
本は雑多な種類が多数ある。
極めて乱雑に積み上げられているため、本、雑誌の全体の内、容易に題名が見えるのは2割くらいだろう。
本当に売る気があるのか、疑いたくなる。
演劇本も沢山ある。
三宅周太郎もあったが、本が古くて紙が変色しているものばかりなので止める。
『ブラジル戯曲集』で、ジョルジュ・フェドーのものがあり、これにしようかと思っていた。
ところがさらに探すと『岡鬼太郎脚本集・第1巻』がある。

岡鬼太郎は、明治から戦前まで主に歌舞伎の劇評で活躍した方である。
大変厳しい劇評家として有名だった。
例えば、劇聖といわれた六代目菊五郎にしても、その人(にん)でない役柄のときの芝居は、ひとこと「ご苦労」で終わり。
読んでいると、本当にこんなに厳しく書いて良いのだろうか、と私でも思ってし舞う。
また、この人は花柳小説も書いていて発禁になったこともあるらしいが、勿論歌舞伎の脚本も書いている。
『今様薩摩歌』が一番有名で、これは今でも歌舞伎で上演されている。
日本画家の岡鹿之助は、鬼太郎の息子である。

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