アメリカにも葬儀屋映画があった

映画『おくりびと』が、米アカデミー外国映画賞を受賞した。
私は、あまり感心しない映画であるが、日本映画界にとっては、一応喜ばしいことだろう。
だが、この葬儀屋を題材とした映画には、イヴリン・ウォー原作、トニー・リチャードソン監督で、私は見ていないが『ラブド・ワン』と言う作品があり、日本ではATGで公開された。
これを高く評価する小林信彦によれば、死者に化粧を施すなど相当なブラック・ユーモアだったらしい。
それに比べれば、『おくりびと』は、実に日本的なつつましい表現だが、よく考えればある種のブラック・ユーモアがある。
この辺が、アメリカで評価された点かもしれない。
だが、滝田洋二郎監督、本木雅弘はともかく、広末涼子の「脱力演技」には、どう考えても全くいただけない。

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コメント

  1. Sixteen Tones より:

    おくりびと

    映画を見たのは「ポニョ」以来.映画マニアには笑われそうだが,平均的な市民というのはこんなものだ.ふだんパソコンのモニタでテレビを見ているので,映画って画面も音も大きいなー,というのが第一の感想.
    納棺師という職業は初めて知った.小道具の扱いに茶道のよう…