『ANJIN イングリッシュサムライ』

これだから芝居は、面白い。
日・英合作で、三浦安針を主人公に芝居を作る。
「まあ、ろくなものにならないのでは」と思って銀河劇場に行くと、これが良いのには驚く。
演出は、RSCのグレゴリー・ドーランで、2005年に東京芸術劇場で、昨年ロンドンで、共に『夏の夜の夢』を見て、感心したのだが、ここでも優れたものだった。
脚本のイギリス人マイケル・ポールトンで、「彼らにここまできちんと書かれたら日本人は立つ瀬がないな」と思うと、日本のシェークスピア学者河合祥一郎が協力したとのこと。

話は、イギリス人のウィリアム・アダムスが、日本に流れ着き、徳川家康に重用され、その知識を関が原、大阪夏、冬の陣で生かし活躍する。
そして、知行地を与えられて日本に住み三浦安針となる。
家康の市村正親がさすがだが、三浦役のイギリス人も良い。日本人の元サムライでカソリックの司祭になる若者が藤原竜也。
この劇が、優れているのは、常に対立が内包されていることで、初めの三浦とスペインの司祭の対立に始まり、最後までそれは変わらない。
まさに、シェークスピア劇である。
家康が、こんなに開明的で、知的な人間だったのだろうか、やや疑問を感じるが。
難を言えば、藤原道三の音楽が、ややフジヤマゲイシャ的だったことだが、さして気にならなかった。
天王洲銀河劇場

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