自然は残酷

今回の東北関東の大震災を見ると、自然がいかに強烈で、過酷かつ残酷かと言うことが良くわかる。

かつて、「自然にやさしい」と言うキャッチフレーズがよく使われたことがある。
そのたびに、そこには「人間の力は強大で、自然をひどく痛めつけているから、そうはしないようにしましょう」という前提があり、「なんと馬鹿な、自然は本当は非常に恐ろしいものなんだぞ」と密かに思っていた。

今回の大震災で、自然の力の前には、人間と人間が作り出した物など、ひとたまりもないことがよく分かったと思う。
自然は実に恐ろしいもので、その威力の前には人間はきわめて無力なのである。
21世紀初頭に、それが示されたのは大変興味深いことである。

20世紀初頭の日本に起きた関東大震災は、東京から江戸文化の残滓のすべてを消し、新たな昭和の大衆文化と政治を作る道筋を作り出した。
今度の大震災は、21世紀に何を作り出すのだろうか。

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コメント

  1. アパッチ より:

    人間の作り出した物も
    人間の作り出した物も、恐ろしいよ!原発崩壊による放射能汚染!←地震以外でも何処かの国が原発をミサイル攻撃したらホント恐ろしい!

    フロンガスによる二酸化炭素でオゾン層破壊も相当ヤバかった。

    つまり、繁栄と危険は紙一重なのですね。