K’Sシネマは

友人が参加した映画を上映しているというので、新宿のK’Sシネマに行く。
一体、どこかと思い、地図を印刷して持っていくと、なんと新宿昭和館。
ヤクザとピンク映画の昭和館である。
当初は、新東宝系の封切り館で、『明治天皇と日露大戦争』も公開した由緒ある館だったらしい。だが、私の大学時代は、上では東映、大映等のヤクザ映画、地下の昭和館地下では、ピンク映画を上映している汚い映画館だった。
でも、たまには珍しい作品も上映していて、松竹の桑野みゆきが汚れ役を演じた中村登監督の『夜の片鱗』、あるいは関川秀雄監督で、荒井恵美子というでかいだけの女優が出た異色作『いれずみ無残』等も見た。

今回、私が見たのは友人がカメラマンで参加した、前田万吉脚本・監督の『魂を握りつぶした男』で、元が小劇場で大ヒットした劇だそうだ。
簡単に言ってしまえば、『素晴らしき哉、人生』以来の死後の世界の話であり、細部には面白いところもあるが、脚本の方向性が不明確で、劇が直線的に進行しないので、見るのがつらい。
演劇なら、ナマの役者が目の前で演じているので、なんとなく納得してまうが、映画ではもう少し客観的に見せる工夫が欲しいところである。
ともかく、ギャグが一つもはじけないのは、つらい。
村野武範そっくりの役者が出ているので、「あれは?」と思っていたら本当に村野だったが、どういう経緯で出たのだろうか。
後で友人に聞くと、予算がなく現場は大変で、シナリオも様々な理由で、不明確なものになったとのことだが、そんなことは見るものになんの関係はない。
K’Sシネマ

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