『生きる』は、川崎市役所だった

先日、元東宝の録音技師だった林頴四郎さんからお電話をいただき、世田谷美術館の「東宝スタジオ展に行きましたか」と聞かれた。

もちろん、この展示は知っていて行きたかったのだが、この間小津安二郎論を書いていたので、行く暇がなかったのだ。

昨日は、芝居を見に行ったので、最終日の今日の昼間に行ってきた。

非常に興味深い資料が沢山あり、それについてはまた書くが、買った「図録」に松山崇の図面が載っていて、川崎市役所とはっきり記入してあった。

あの映画の市役所はどこだろうか、と思ってきたが、これで解決した。

確かに、あの映画に出てくる事象のスケールから考えれば、川崎市あたりが適当だろう。

そう思うと、志村喬がヤクザの宮口精二に脅かされる廊下の感じは、川崎市役所の由緒ある建物の感じに似ている気もする。

                                       

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