『三文オペラ』

世田谷パブリック・シアターで、ブレヒト作、白井晃演出の『三文オペラ』を見る。
主演が吉田栄作なので、ひどいだろうと思って行くが、やはりひどかった。
主人公メッキー・メッサーの恋人で、結婚するポリーは、ご贔屓の篠原ともえで、予想以上に頑張って好演だったが、他に余り良い役者はいなかった。
ブレヒトの劇を見るたびに、クルト・ワイルの音楽が素晴らしいと思う。
今回も素晴らしいと思ったが、全体に知的なかっこ良さが不足していたのではないか。
言ってみれば、粋とかモダンといったような。
ブレヒト劇も、千田是也のは見ていないが、佐藤信と黒テント演劇センター系のものや、6年前には蜷川幸雄のも見た。
白井のは、かなり乱暴に俗化させていたが、1・2幕はともかく、休憩後の3幕目は退屈で十分に昼寝ができた。

それにしても、吉田栄作って一体どこが良いのだろうか。
顔が変に嫌らしいし、背が高くて足は長いが、声は良くないし、演技も魅力がない。
第一、『匕首マック』を主人公の吉田ではなく、ジェニー役のROLLYが歌うというのは一体どういうことなのか。
ブロードゥエーでスティングがやったときも、賛否はあったがスティングが『マック・ザ・ナイフ』を歌った。主題歌を歌えないのなら、主役にする必要はない。
もっとも、吉田はホモ・セクシュアルには大変人気があるらしく、NHKの大河ドラマ『元禄繚乱』では、ライターの中島某がご執心で台詞を増やしてしまい、そのため主人公中村勘九郎(現勘三郎)のご機嫌を損ね、穴埋めにNHKは年末紅白歌合戦の司会を勘九郎にやらせたとか。

最近、世田谷パブリック・シアターは、吉田栄作や仲村トオルのような人気若手男優を出して若い女性の動員に結びつけようとしているようだが、余り感心できない営業方針だと思う。
やはり、芝居小屋は中身で観客動員を勝ち取るべきではないだろうか。

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コメント

  1. 篠原ともえ より:

    篠原ともえさんのどこがいいの?

    篠原ともえさんの魅力的なところ、それは秘密です。
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