『危険なめぐり逢い』

私が、ネットでビデオを買うきっかけになったのが、偶然ネットでこの長い間ほしかったビデオを入手したからである。
それまでは、欲しいビデオをさがして横浜市内、都内のビデオ屋を随分歩いた。
だが、良いものはなかなか見当たらないもので、多くは徒労だった。
それが、ネットなら日本国中のビデオ屋を相手に検索が出来、わずかな送料で送ってもらえる。下手に東京に行くと電車賃だけで往復1,000円を越してしまうのだから、ネットの方がはるかに安い。

監督ルネ・クレマンのサスペンスで、マリア・シュナイダーとシドニー・ロームの共演。貧しい美術学生のマリアと売れない女優のシドニーは、交通事故で知り合い、ルームメイトになる。
シドニーは事故で体に傷が付き、ポルノ映画にも出られなくなり、仲間のロバート・ボーンは、シドニーを捨てた富豪の息子の誘拐を企て、ベビー・シッターをしているマリアを罠に掛けて誘拐を実行する。
だが、本当の主犯は別にいて、さらに犯罪は余計な殺人事件を呼ぶ。
クレマン一流の語り口が上手くて、映像とフランシス・レイの音楽に酔ってしまう。
見るのは4回目くらいで、筋は分かっているが実に面白く、よく出来ている。
マリア・シュナイダーの少年のような顔と体が美しい。
孤独な展開が誠に美しい映画であると言える。

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