都市文化の特徴とは

午後は、『やし酒飲み』を取材に来る読売新聞の記者を待って関内のザイムに行く。
阿部記者が来たので、稽古場の隅で、「そもそもなぜこの劇をやることになったのか」等々を説明し、「理解講座」が始まっている能見台地区センターに向かう。

前半の壇原さんのお話は、とっくに終了していて、後半の北中正和さんのお話も最後の2曲。

ただし、おまけでやったベルギーのブラッセルでのママディー・ケイタのライブ映像は本当に素晴らしかった。
北中さんの話だと、彼はコラ、ジャンベ、バラフォン等のアフリカの伝統的な楽器を使用している。だが、本来の使用方法、つまり伝統的には、個々の楽器はそれぞれ単独で個別に演奏されるもので、合奏したり、ましてや電気で増幅するなどということはない。
それを全員で合奏し、電気化し増幅し、現代のロックにしている。
このように日々、変化させ、新しいものにしているのがアフリカのポピュラー音楽なのだそうだ。

それは、まさに現代のアフリカ文化そのものであり、さらに大きく言えば、日本を含む世界中の現代の都市文化の特徴だろう。
どこかで、伝統的なものを現代的にアレンジして現在の作品にしている、それが日本の文化、芸術だろう。
むしろ、現在を作品化する以外に、現代芸術の創作方法などありえないのだから当然なのだ。

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