もう一つの自分さがし

TBSのたけしの「ニュースキャスター」を見ていたら、「婚活特集」の女性のことが出ていた。
見ていて40代のきれいな女性がなかなか結婚できず、様々に結婚活動「婚活」をしていた。だが、これは、もう一つの「自分さがし」をしているのだと思った。
理想の相手を探すことは、理想の自分の姿を探すことと同じであり、それは普通の人間にとって、なかなか叶えられるものではない。

私は、この「自分さがし」なる言葉は大嫌いで、「勝手に探せ!」としか思えない。
そして、「自分を探し、自己の内部を見たところで、結局は矮小な自己を見せられるだけだよ」と思うのだけだ。
自分なんて、結局死ぬ前にしか分からないというのが真実だと思う。
多くの人の伝記、自伝、評伝等を読むと、「死を間じかにした今になって、やっと分かった」と大抵書いてあるが、多分本当だろう。
だから、虚しい「もう一つの自分探し」などすぐにやめてしまえ、と思うのだ。

それにしても、以前は、地域、職場、団体等にやたらにいた「おせっかいおばさん」がいなくなったのは、誠に残念である。
彼女たちがいなくなったことが、今日の結婚難に至ったのだろう。
なぜなら、結婚なんて所詮は、強いられないとしないもので、よほど理想の相手だと妄想が起きない限りは、行動に移れないものだからだ。

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