「一言でいえないシナリオは駄目」

政府が行っている「事業仕分け」については、「各事業を短時間で審査、結論を出すのは乱暴だ」という意見があるようだ。
だが、昔松竹では、制作の決定には、最高責任者の城戸四郎社長の前でシナリオを読むことが制度になっていて、そこでOKされないと映画化されなかった。
晩年は、城戸の老害で、形骸化し、「まあ、儀式ですから仕方ないのですから」と言われていたそうだ。

だが、その際、城戸四郎が言うことはただ一言、
「その映画は一体なんだ。一言で言ってみろ、恋愛映画とか、アクション映画とか一言で言え! 一言でいえないようなシナリオは駄目だ!」だったそうだ。

そのとおりで、何事にしろ、一言で説明できないことは、言う本人も中身をきちんと把握していないものなのだ。
だから、各事業を1時間で審議するなど、十分な審議時間である。
一言で言う訓練は、何事でも必要だと思う。

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