今朝の朝日新聞別版に、『ブンガワン・ソロ』が特集されている。
今日では、戦後松田トシが歌って大ヒットした、インドネシア民謡とされてきた同曲が、きちんと作者があったことは有名だろう。
言うまでもなく、作詞・作曲者とは、インドネシアのグサン・マルハトノさんであり、驚いたことに92歳でお元気なのだそうだ。
グサンさんが、1994年に2度目の来日をして、『インドネシア音楽祭』として、パシフィコ横浜で公演をしたときには、中村とうようさんの厳命で、会場手配等をお手伝いした。
記事にも出ていたが、1951年に新東宝、市川崑監督で映画にもなっていて、以前フィルム・センターで見たが、あまり記憶に残るような作品ではなかった。池部良や森繁久弥が出たもので、一種の珍品である。
だが、あの悠揚せまらざるメロディーは大変素晴らしい。
インドネシアは、東南アジアでは、最も様々な文化が融合した国である。
中世には、インドのヒンズー文化、イスラム教、近代になってからは、初めにポルトガル、そしてオランダと様々な異国、異教文化が入って来た。
日本も、ほんの少し占領・支配した時期があった。
最近、インドネシアのレコードを聞いていなかったので、この週末は久しぶりに、『ガプーラ』のミニマル・ミュージックのようなトリップ音楽を聴いてみることにする。