衛星劇場のサイレント映画特集、後に大映に吸収された大都映画のサイレント映画。
舞台は潮来で、地元の娘琴糸児が、子を連れて帰って来る。
内容は言わないが、琴は東京に見習い奉公に行き、その家の息子に孕まされたのだが、何も言わない。
実家は貧しく、また義姉が吝嗇で、「子供を家に置いて、東京に働きに行け」と琴に言う。
琴は、下町の石鹸工場に就職し、給料を実家に送る。
だが、義姉は、琴の子にはろくに食い物も与えず、金を詐取するばかり。
ついに琴は結核で病に倒れるが、貰った退職金も悪漢に奪われる。
最後、死んだ琴が潮来に戻り、子は親切な船乗りの水島道太郎に救われることが示唆されて終わる。
脇役で、藤間林太郎が出ていた。彼は、藤田まことの父親である。
コメント
Unknown
琴糸路を助ける水島道太郎も良かったですが、何かと面倒を見てくれたおかみさん役の橘喜久子も良かったです。大都映画で大岡怪童とともに愛嬌をふりまいていた大山デブ子は、彼女の実妹ですね。
大都作品が僅かしか残っていないのはとても残念です。