昔からブレヒトって凄いとは一度も思ったことがないが、今度も「ドイツ演劇のレベルもこの程度なの」と思う出来だった。
勿論、役者は上手い。日本の役者とはレベルが違う。
しかし、「あのハイナー・ミューラーの演出なんてこの程度の、こけおどしなの」というものだった。
それにしても思うのは、我が日本の至芸歌舞伎のレベルの高さである。
彼らは、動物仮面、緑色仮面等々、様々な技術を駆使して驚かそうとするが、日本人は全く驚かない。それは総て歌舞伎の技法だからだ。
クルト・ワイルはもともとこの劇の音楽ではなかったのか。いずれにしてもブレヒト劇におけるワイル音楽の大きさを実感させる劇だった。ブレヒトにワグナーは相応しいのか、極めて疑問である。
こんなものに感動する人間の気が知れない。
コメント
アルトゥロ・ウイの興隆、新国立
今さらながらアルトゥロ・ウイについて。
がっかりしたというより、つまらなすぎてショックでした。
ブレヒトだ、ハイナー=ミュラーだ、といってもつまんなかったら何にもなんない。
今年最も見逃せない一番!とかいわれて期待しすぎてしまったんだなあ。
何がつまら.