先週土曜日、10月30日にインターネットのサイト「複写と著作権」の主催で、前文化庁著作権課長の岡本氏の講演会が東京で行われた。
詳細は省略するが、私としては、日頃「著作権・人権説」を唱える岡本さんが権利者、メディア側の人間ではなく、本来役人なのだから当然なのだが、中立的な方であることが分かり大変安心した。
特に、「公共貸与権」につき、作家たちが「本気ではないことを、英国型の基金方式に追い込んだことで証明した」と言っていた。英国型とは、作家への助成の原資を図書館から徴収するのではなく、国の基金から助成するもので、大変都合の良い方式なのである。しかし、実際に基金を設立できるわけもなく、公明党に「それで良いのですか」と聞いたところ、当然賛成は得られなかったのだそうだ。
三田誠広氏などは、「基金設立に向け図書館も共同しよう」などと言っているようだが、現実は絶対に無理なのである。