先日の岡田則夫さんのレコード・コンサートでは桂文治の『祇園祭』にしびれてしまい、早速文治も収録されているCD『昭和こっけい落語集』を買った。
何度聞いても、すごくて大変面白い。
京の男と江戸の男の、それぞれの祭り囃子をめぐる言い合い、口三味線が実に上手い。
まるでロックやジャズの掛け合いのようである。
岡田さんも、「落語はリズムだ、という言葉もあります」と言っておられたが、全くその通りである。
昭和30年代までの日本の芸人は、基本的にリズム感が非常に良いと思う。
最近、若手の芸無し芸人のしゃべりが速くなっているが、ただ速くなっているだけであり、必ずしもリズム感が良い訳ではない。
是非、桂文治らの喋りを見習って欲しいと思うのは、私だけだろうか。