『戦時下のスクリーン』

ドキュメンタリー映画が好きで、昔から見てきた。
だが、なかなか見る機会がなかったが、最近は昔のニュース映画等を再編集した「昭和の暮らし」等のものも出ている。
その中で、これはきわめて興味深いものである。
主に、戦意高揚や国家意識発揚、日本人意識の覚醒等を目指した文化映画を集めたものだからである。
これほどまでに国威発揚をしていたのかと思うと改めて驚く。
さらに驚くのは、サイレント時代から、この種の映画があったことで、昭和5年文部省制作の『日出づる国』である。
文部省なので、全国の学校で上映させたものだと思うが、結構劇映画的に構成されており、役者も使っているが、多分日活京都の連中のようだ。
防諜、つまり反スパイのPR映画『武器なき戦い』も、大いに笑える。
正篇と続編があるが、正編の最後、そしてこの種の映画の白眉は、『学徒出陣』である。

続篇も興味深い内容である。

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