途中から『浮雲』を見たが、すごいとしか言いようがない。互いに依存し合っているのに、会えば傷つけあうしかない森雅之と高峰秀子。世界の映画を見ても、これほどまで男女の関係をきびしく見つめた作品はない。日本の下層社会の男女関係のいい加減さ、いかがわしさ、非道徳性を明確に描いている。そこには元々、性道徳などなく、適当にくっ付いたり離れたりしているのだ。
サイト名にも使ったミケランジェロ・アントニオーニの『さすらい』も同様な作品だが、主に男の孤独さを描いた映画で、男女関係を見つめたものではない。
高峰の死後、森は手伝いのばあさんの千石規子とできるのだろう、と思ったのは私だけでしょうか。
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★「浮雲」、最強カップル?★
「浮雲」 (1954)
キャスト(役名)高峰秀子(幸田ゆき子) 森雅之(富岡兼吾)中北千枝子(妻邦子) 木村貞子(母)山形勲(伊庭杉夫)スタッフ監督:成瀬巳喜男 製作:藤本真澄 原作:林芙美子脚色:水木洋子 &