ロマン・ポルノのもとは今村昌平だった。

川崎市民ミュージアムの今村昌平特集で『赤い殺意』『エロ事師たち・人類学入門』、『神々の深き欲望』『西銀座駅前』を見た。『神々の深き欲望』と『西銀座駅前』は初めて、『赤い殺意』は3回目、『エロ事師』は封切り以来二度目だった。

全体として、後の日活ロマン・ポルノで描かれるテーマ、題材が、総てこの頃の今村作品で描かれていることに気づいた。ロマン・ポルノは応用問題、表現を過激にしたにすぎなかったのだ。スタッフも遠藤三郎、田中登、加藤彰などが参加している。
ロマン・ポルノのとき、東映も対抗して「ニューポルノ」を作ったが、全く駄目だったのは、東映にはそうしたもとが全くなかったからだろう。

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