マルナン閉店

今日の東京新聞に、渋谷の洋服生地屋のマルナンが今月16日で閉店のことが出ていた。

高校で演劇班に入り(  都立小山台高校では、文化部演劇班、運動部野球班というように陸軍内務班のような呼称だった)、最初の劇を上演するとき、1年生の女性が買いに行くように上級生から指示されたのが、この店だった。

衣装は女性、大道具は男という「性差別」については、問わないで良いだろう。

大学の劇団でも、衣装担当の女性は、やはりここで生地を買って衣装を仕立てていたと思う。

洋服の生地屋というのも、栄枯盛衰の激しいものらしく、かつては大都市には必ずあったものだが、今は絶滅危惧種的存在であるらしい。

大学の劇団の先輩で、演出をやっていた方の生家は四谷の生地屋だった。

だが、同じ劇団の2年下の女性と結婚したのだが、1970年代に業種を変更し、彼女の知恵で、キルト材料の専門店になって繁盛しているとのこと。

店では、キルトの教室等もやっていて、なかなかのもののようだ。

このキルトも今や大ブームだが、私が1990年代にパシフィコ横浜にいるとき、当初は「それ何?」という感じで、会議センターの数室を使った細々としたものだった。

それが、会議センター全館使用になり、いつの間にか、展示ホールを全部使う一大イベントにまで発展してきた。

会議中に見に行くと、全国からザックを背負った女性たちが会場に押しかけてくる。

彼女たちに横浜は大人気なのである。

なぜ横浜がそんなに人気があるのか聞いてみた。

すると

「横浜なら、みなとみらい、近くは中華街、さらに箱根、伊豆といくらでも遊びに行けるので、来るのが楽しい。こういう楽しさは、幕張や東京国際フォーラムにはないでしょう」とのことだった。

確かにそのとおりだろう。

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