町の栄枯盛衰

友人と野毛で飲んでいて、いつものことだが野毛の寂れ方の話題になる。
その原因は、東横線がなくなったためで、行政が悪いという結論になる。
野毛対策について、横浜市と東急は200億円以上も出したのだが、それは理解されない。

確かに昔と比べれば人出は落ちている。
これは、よく考えれば野毛だけの問題ではない。
1950、60年代、クリスマスには銀座や渋谷、新宿がサラリーマンで賑わったが、今はそんなことは全くない。
理由は、家でクリスマスをするようになったことと、繁華街が銀座、渋谷、新宿だけではなく、郊外にも沢山出来たからだろう。
今や、飲み屋やレストランの二つや三つは、駅のある町ならどこにでもある。

私が住んでいる磯子では、新杉田駅前に「ラビスタ」が出来てから、新杉田と磯子の関係が逆転した。
かつて「JR線の駅前に木賃アパートがある首都圏唯一の駅」と言われた新杉田だが、今や新規の出店が盛んである。
反対に磯子駅付近は、最近店がいくつも閉鎖されている。
だが、その跡には新しい飲食店も入る。
そうやって町は新陳代謝していく。

野毛に関しては、最近は高層マンションの建設が続いている。
パチンコ屋、カラオケ・ビルの跡はいずれもマンションである。
複数の駅に近い野毛は大変便利でマンション需要は旺盛なのだそうだ。
そこからまた新しい動きが出てくるに違いない。
いたずらに嘆くのはくだらないと思う。

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