ポール・ウィリアムスの『バック・トゥー・ラブ・アゲイン』を聞き、解説を読むと彼は、映画『逃亡地帯』に子役で出ていた、とあったので、見直す。
町一の金持ちが金曜日にパーティーを開き大騒ぎをする。隣の家で少年少女がゴーゴーを踊っているが、その中のメガネをかけたデブの少年がそうらしい。
このときすでに25歳だったらしいが、10代にしか見えない。アメリカの安達由美である。
彼は、その後映画俳優からソング・ライターになり大成功する。
ただ、生活は滅茶苦茶で、酒と薬で大変だったようだ。愛とやさしさにあふれた曲の内実は全く逆だったのだ。70年代に日本にも来ているが、全く記憶にないという。
その後、リハビリして回復した時のアルバムが、このCDなのだ。
彼やロジャー・ニコルス、バート・バカラック、そしてカーペンターズといったあたりは、ロック・ファンにはバカにされるが、アメリカのポピュラー音楽の最もいい部分であり、私は昔から大好きである。