神奈川県立図書館用地はいくらでもあるに違いない

先日、以下の陳情書を県議会議長に出したところ、事務局から受理した旨の電話があった。

内容については、勿論変えないが、字句について当用漢字に直すので、了承してほしいとのこと。

しかし、先日用があって保土ヶ谷駅東口を通ると、ここにあった県の保土ヶ谷税務事務所が閉鎖されていた。

調べると中区山下町の中県税務事務所に統合されたとのこと。

大分前にも南区弘明寺の県税事務所が閉鎖されたとあったが、ここも閉鎖されたのだ。

この場所は、保土ヶ谷駅東口の真ん前で、交通はJR東海道線、横須賀線の他、バスは、駅前にバス・ターミナルがあり、横浜市内各所に出ている。

そうなれば、ここは神奈川県立図書館用地として最高ではないかと思えた。

恐らく、このように神奈川県立図書館用地はいくらでもあるに違いないと思う。

障害者、高齢者には大変に行きにくく、バリアフリーに根本的に反している紅葉丘に再整備する必要はないのである。

              陳 情 書

神奈川県立図書館再整備における横浜市、川崎市との協力について(陳情)

 1 陳情の趣旨

 一昨年12月の県議会において黒岩知事は、紅葉丘の県立図書館については、改修・再整備を、県立川崎図書館についてはKSPへの移転を発表されました。しかし、これらについては、横浜市、川崎市との協力を基本に再検討されるよう要望致します。

2 陳情の理由

(1) 紅葉丘の神奈川県立図書館は、急坂に位置しているため、身体障害者(4級)である私には登ることが非常に困難です。バリア・フリーの時代にあって、再び急坂の丘の上に、高齢者の利用が多い図書館を再整備することには大変に疑問があります。是非とも平面で交通至便な場所に整備されることを強く要望いたします。文化施設は、多くの人に使われてこそ意義があり、市民の利用しやすい町中に図書館を整備していただくことを強く望むものです。

(2)   県立図書館、同音楽堂、同青少年センターによって「紅葉丘文化ゾーン」は構成されていますが、よく考えると、音楽堂と青少年センターは、芸術の鑑賞・発表の場ですが、図書館は文化の基礎である本、雑誌等の資料の保存・利用の場であり、前の二つとは性格が根本的に異なっていて関連性は低く、図書館が紅葉丘にある意味はありません。

(3)   そこで私たちは、2020年には中区北中通りに移転する中区港町の横浜市役所の跡について、新たな県立図書館をと考え、横浜市の担当に話をしました。しかし、横浜市は、収益性の高い民間施設を誘致したいとのことでした。そこで、次善の策として南区宿町にある「南区役所跡地に」と思う次第です。同庁舎は、2016年2月には南区浦舟町の元横浜市大医学部跡地に移転します。現庁舎については、2016年度中に更地にするとのことで、ここに県立図書館を移転させれば、交通機関も地下鉄ブルーライン蒔田駅から徒歩1分で、神奈川県全体でもきわめて交通至便です。また、県立図書館のここへの移転は、文化施設の乏しい南エリアとしても諸手を挙げての賛成になり、多くの市民からも歓迎されるものと思います。

(4)   現在の紅葉丘の県立図書館の建物については、今日の市民の文化活動で最も不足し、一番に必要とされている音楽、演劇、ダンス等の練習場などに改修し転用すれば、前川國男の設計に大きな改修を施すことなく再利用ができ、「紅葉丘文化ゾーン」の位置づけも変えずにすむことができると思います。

(5)   神奈川県立川崎図書館については、神奈川サイエンスパーク・KSPへの移転が計画されていますが、どのように考えても狭隘なので、川崎市庁舎の整備などの中で、川崎市との協議の上で移転整備を再検討されることを要望いたします。

(6)   このように神奈川県の主導の下で、横浜市、川崎市などとの協力が実現されれば、全国にも希な県・市協調事業の理想的なモデルにでき、高く評価されると思います。どうか、上記の趣旨をご理解いただき、県立図書館の再整備については、再検討をいただくようお願いいたします。                               平成27年5月14日

                                  県・市協力で神奈川県立図書館整備を進める会

                                  代表 指田 文夫

神奈川県議会議長 土井 りゅうすけ 様

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