『猫と鰹節』

森繁久弥、三木のり平、森川信、伴淳三郎、それにミッキー・カーチスの「詐話師」が詐欺で儲ける話。カモを見せ金でつり、様々なインチキ賭博で金を取ってしまうプロの仲間。彼らが住んでいるところが、ひどいボロ・アパート。森繁の奥さんは乙羽信子、三木のは賀原夏子。
最後、仲間の一人だった千葉信夫が自殺し、その弔い「詐欺師大会」をする。

大阪の巨大キャバレーのセットや詐欺師大会でのバカ騒ぎが面白い。
こういうバカバカしさは、豊田四郎の『駅前旅館』にも出てくるが、東宝の上品な監督たちもバカ騒ぎが好きなようだ。
この映画は、黒沢明の『七人の侍』のチーフ助監督で、まだご存命の堀川弘通。
堀川は、市川昆と並び日本の元監督で最年長だろう。
他は、やはり元東宝の谷口千吉だろう。

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