先日、ポルトガル語の食事会で、長年ブラジルに住まわれ神田外語大学の講師で、現在はサッカー関係の通訳・翻訳もされている、高木耕先生が、日本の敗戦を次のように話された。
「オーストラリアもブラジル戦も、変なときに点が入ってしまったので、慌ててしまった。守るべきなのか、攻めるべきなのか、判断できず、中途半端になり逆転された」
要は、「勝ち慣れ」ていないのである。
その意味では、「勝ち慣れ」てきたジーコ監督には、到底理解できない精神だったろう。
太平洋戦争で、緒戦時の意外な大勝利で戦線を異常に拡大し、アメリカに大逆転負けを食らった日本帝国陸海軍とよく似ている。