映画の中の横浜プリンスホテル

一番早いのは、昭和28年の渋谷実監督の『やっさもっさ』だろう。主人公淡島千景が運営する福祉施設の一部として、貴賓館周囲が出てくる。この時は、まだホテル部分はない。

視聴可能なビデオでは、植木等の『日本無責任時代』と萩原健一の『青春の蹉跌』が有名。

前者では、植木の社長就任パーティーが昔の横浜プリンスホテルの庭園で開かれる。ガーデンの眼下は、根岸湾で、埋立以前の海岸。

神代辰巳の名作『青春の蹉跌』の冒頭で、ショーケンがローラー・スケートを履いて掃除しているのが、以前あった屋外プール。
『青春の蹉跌』は、ショーケンが教えていて、出来ている桃井かおりのいい加減な受験生、育ちの良いお嬢様の壇ふみ、全共闘くずれの森本レオ、その妻赤座美代子など、キャスティングが最高である。
また、井上孝之の音楽も大変良い。

今回閉鎖されたホテル棟部分(1980年代末に建替えられたもの)の辺に庭園やプールはあった。
昭和30年代には、ショート・コースだが、ゴルフ場もあったが、建替え時に、駐車場等にされた。

もう一本、昭和30年代の文芸映画で、主人公たちの密会が、ホテル入口で他人に見られる作品があったが、題名が思い出せない。

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