有名演出家は、だいたい演技が下手

昨日、劇研の先輩と話した中で非常に面白かったのは、著名な演出家が意外にも役者としては演技が下手ということだった。

「世界の蜷川幸雄」も、篠田昌浩の映画『暗殺』等で見てもよくわかるが、自分でも言っているように大変な大根役者だった。

また、林裕通さんは、なんと鈴木忠志の役者としての演技を見たことがあるそうだが、まったく駄目だったとのこと。鈴木の役者時代を見たことがあるなど、今やそうはいないだろうが、1960年頃に見たらしい。当時の自由舞台には、いろんな優れた役者がいたので、鈴木などは俳優としては問題にならなかったのだろう。

                                          

斎藤真さんのお師匠さんは、著名な演出家の劇団俳小の代表だった早野寿郎さんだが、この方は結構芝居は上手く、アフ・レコもよくやっていた。

テレビの『アイ・ラブ・ルーシー』の夫で、同じ劇団俳優小劇場の小山田宗徳は、『ディズニーランド・シリーズ』でウォルト・ディズニーの声を長くやっていたので、その低音の素晴らしい声を憶えている方も多いだろう。

映画では、川島雄三の傑作『花影』のナレーションをやっているので、聞きたい方はどうぞ。

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