東京ディズニー・ランド、現在はリゾートと言うらしいが、開園30年を迎えたそうだ。
誠におめでたい。私は子どもらにねだられて仕方なく2回しか行ったことはない。
また、ディズニー・ランドは、基本的に白人優位の文化で、黒人やインディアン等の有色人種は、悪役として出てくるだけで、私は好きになれない。
ただ、一つだけ感心したのは、当然だが、園内の職員がまじめに働いていることであり、全体として「こどもだまし」ではないことである。
ビジネスとして当たり前と思われるだろが、以前の日本の遊園地は、基本的にこどもだましだった。
昭和29年の春、二子玉川園が開演したとき、多分どこかでタダ券をもらったのだろう、母親にねだって園に行った。
もちろん、大変な人出だったが、それよりもがっかりとしたのが、多くの遊具がまだ出来ていなくて乗れないことだった。
子供心にも、「随分といい加減なものだな」と思った。
昔の日本の遊園地、エンターテイメント産業は、多くはこどもだましで充分という姿勢だつたと思う。
それに対して、ディズニーには、こどもだましというような姿勢は全くない。
アメリカにおける、音楽、演劇、映画等のエンターテイメント産業の社会的地位の高さを示す一例だと思う。
二子玉川園には映画館もあり、ここで古い映画を見たこともあるが、1980年代に閉館され、全体も閉鎖されて現在は再開発エリアとなっている。