昔、映画館で見て「随分変な映画だな」と思った。DVDが廉価で入手できたが、やっと見終わる。なにしろ144分と長い。
監督は、『真夜中のカーボーイ』や『パシフィック・ハイツ』等、アメリカを皮肉に眺めたイギリスのジョン・シュレシンジャーなので、相当におかしな映画である。
1930年代のハリウッド、アザートン青年が映画会社の美術部に来る。
隣家の端役女優カレン・ブラックやその父バージェス・メレディス、さらにカレンのパトロンで富豪のドナルド・サザーランドなどが出てきて、ハリウッドの内幕と狂態を暴露する。
いんちき宗教やメレディスの薬のセールスの踊りや歌のシーンが面白い。小人なども出てくる。
「イナゴの日」とは、ラスト・シーンでチャイニーズ・グローマン・シアターの前で群集が繰り広げる「暴動」のこと。
私にとって「イナゴの日」とは、立食パーティーで、誰も聞いていない挨拶が終わり、乾杯すると、出席者が料理テーブルに一斉に殺到し、料理を食い漁る場面だが、いかがなものだろうか。