斜視手術

テリー伊藤が、斜視手術をしたそうだが、私も小学校２年のとき内斜視を手術した。
彼は、事故によるものだが、私のは栄養失調と精神的なものらしい。

自分では全く憶えていないが、５歳くらいのとき、百日ゼキで栄養不良になったことがある。そのとき、家の近くに従兄弟が引っ越して来た。
私は早生まれで小さかったが、彼は遅生まれで体も大きく力も強かった。
末っ子の私には、兄姉から受け継いだ玩具が沢山あり、それで一人で遊んでいたらしい。
ところが、従兄弟が来てそれを横取りされたことがあったようだ。
そんな精神的不満から、ある日突然右内斜視（所謂寄り目で、右目が中に入っている）になった。
と言っても目立つものではなく、普段は分からない程度だったが、遠足など疲れたときに寄った。だから、遠足の写真を見ると目が寄っている。

斜視は、子供のときの方が手術が容易だとのことで、御茶ノ水の三楽病院に入院して手術を受けた。
当初は、２週間の予定だったが、右を外側に引っ張って直すと、今度はそれにつられて左目が中に寄ったため、左も外に引っ張る手術をして、結局２ヶ月近く入院した。
４月末に学校に戻ると、同級生がひどく大きく見えたものだ。

従兄弟も数年前になくなった。確か胃がんと聞いた。