間違いの訂正と分かったこと

11月12日に「ラジオの劇場中継」について、小津安二郎の映画『彼岸花』に出てくると書いたが、『麦秋』の間違いであることが分かった。また、11月15日の「架空実況放送」の企画者は、NHKにいた西沢実という人であることも分かった。

ラジオの劇場中継という、今考えると不思議なものだが、それが小津の映画に出てくると書いたが、作品は『彼岸花』ではなく、『麦秋』だった。『彼岸花』でも田中絹代がラジオで長唄を聞くシーンがあるので、それと混同していた。田舎から高堂国典のおじいさんが出てきて歌舞伎座に連れていくと、その芝居を家で息子菅井一郎の嫁の三宅邦子が聞いている。
『麦秋』は、映画監督今村昌平が松竹に入って最初に付いた作品だそうだ。その後、彼は『東京物語』も助監督をしている。

「架空実況中継」を企画した人は、西沢実という人であることが、川口幹夫元会長の本を読んで分かった。NHKの後、日大でも教えた人らしい。
いろいろ問題のNHKだが、本来優秀な人材は多いはずなのだ。是非頑張ってほしい。

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