オルゴール記念堂とダイヤ菊 諏訪4神社ツアー

正月は、三流芸人がテレビで騒いでいるのが不快で、家にいないことにしていて、以前は映画を見に行っていた。だが、1日は映画館はやっていても飲食店はやっていないので、最近はツアーに出ることにしている。

伊豆などの南の方はほとんど廻ったので、諏訪に行くことにした。八王子から中央線で諏訪に行き湖畔のホテルへ、1日はこれで終わりだが、夕食は、おせち料理で、結構なもの。

翌朝めざめると、なんと雪で外は白くなっているのには驚く。

バスで、上諏訪神社、さらに前宮。

ここは旧坂なのに手すりが全くなくて参る。高齢者が多いのに手すりが全くないのは、本当にどうかしていると思った。

早い食事後、まず下諏訪の秋宮に行くが、ここの脇にオルゴール記念館があるのにはびっくりした。日本電産・サンキョーとあり、「そうだ三協精機は昔はオルゴールの大メーカーで、アイススケートの選手も沢山いたな」と思い、参拝を早く済ませて記念館に入る。身障者手帳を携帯していなかったが、身障者料金で入れてくれる親切。

二階で、オルゴール、英語のミュージック・ボックスの歴史の説明がある。

18世紀にスイスでシリンダー式のものが作られ、実物が動かされたが本当に気品のある深い音色。

大型の木製のもので、大変な金額だったはずで、王侯貴族らのものだった。それがドイツで、円盤式のものが作られてかなり一般的になり、中には酒場に置かれた、コインを入れると演奏をし始める、ジュークボックスの基のようなものも作られる。

ドイツとスイスが二大生産地だったことは、たぶん時計工業と関係が深かったのだと思う。それがアメリカに行き、自動ピアノや自動楽器になる。その歴史の上に、蓄音機の発明もあったことが分かる。

昔、東京映画で、太田博之主演の『路傍の石』で、金持ちの和泉雅子が紙製のオルゴールを持っているシーンがあり「これは日本にのみの、特殊なものなのか」聞きたかったが、時間がないのでやめる。

そして春宮にも参拝して茅野駅に行く。大変に小さな売店だったが、酒のコーナーに「ダイヤ菊」がある!小津安二郎監督が、蓼科でのシナリオ書きで、毎日飲んでいたという酒なので、早速買って送ってもらうことにする。

売店の小母さんも「小津さんですよね、毎日飲んでいたので、そう高いのではなく、安くて上手いとのことで飲んでいたようです」とちゃんとご存知。

なんと駅の北口の駅ビルには、小津安二郎記念館があるのだが、集合時間がすぐなので、行くことはこの次にする。どうせ、南砺でのスキヤキ・ミーツ・ザ・ワールドの時に茅野は通るのだから。

小津先生は、夏は蓼科で静養され、またシナリオを書かれていたのだ。

ダイヤ菊が待ち遠しい。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする