新大都映画作品2本

フィルム・センターで、『剣戟女優とストリッパー』『アナタハン島の真相はこれだ!』の2本を見る。
内容については、今まで見た中で最もひどい映画だろう。
最低のピンク映画程度と言えば、想像できるだろうか。
実際に、撮影風景があったが、古いサイレント時代のカメラのような機械で撮影している。

後者には、以前テレビによく出ていた佐伯徹のほか、もう一人アパートの管理人や巡査等でよく出てくるおじさんが出ていたが、名前は分からなかったが、その内、分かるだろう。
昭和28年、テレビ、週刊誌以前で、こんなものでも公開され、話題になり売れたとは本当に驚く。

そして、一番驚くのは、この『アナタハン島の真相はこれだ!』という際物映画は、なんと東芸と関係があったというのだ。
東芸とは、東京芸術座で、村山知義が代表の左翼劇団で、今もある。
制作の吉田とし子というのも、東芸と村山に関係していた人だと思う。
なぜ、際物映画に左翼劇団が関係していたかは不明だが、当時彼らはトラック部隊などをやり、資金稼ぎに様々なことをしていたので、本当のことかもしれない。
スタッフの名も知らない人ばかりだが、あるいは変名なのかもしれない。
ともかく、ひどい映画であることは事実だった。

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