ミサイルやロケットはあっても、釘のない国

ミサイルやロケットはあっても、釘のない国

それはもちろん北朝鮮である。

北朝鮮がミサイルを発射したことが大々的に報じられている。あたかも、沖縄や九州に今にも打ち込んでくるかのように。

そんなことはなく、もちろん脅かしに過ぎない。

ただ、あの映像を見ると、北朝鮮はそれなりに技術の発達した国と思うかもしれない。

だが、現実はまったく逆なのである。非常に技術的にはお粗末な国なのである。

1985年に、当時の首領様・金正日に招かれて、東宝の特撮映画スタッフが北朝鮮に怪獣映画を作りに行った。

                

「ゴジラ」役者の中島春雄をはじめ、特撮監督の中野昭慶などで、それは映画『プルガサリ』になり、日本でも公開、上映されたことがある。

朝鮮の民話を基にしたもので、技術的にはいろいろ問題はあったが、言ってみれば『大魔神』みたいな話で、結構面白い作品だった。

だが、このとき、中島さんの本によれば、撮影所には釘が不足していて、技術者は、いちいち打ち込んだ釘を次のセットでは、バラシて釘を抜いて再使用していたそうだ。

軍事技術はあっても、ということはそれに国家予算のすべてをつぎ込んでも、民生技術に乏しい国、それが北朝鮮なのである。

30年前なので、今は少しは良くなっているだろうが。

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